2023年6月6日
こんにちは。Travel Manager編集部です。
海外出張はグローバルなビジネス環境での重要な要素ですが、現代のビジネスにおいてインターネット接続は不可欠な要素となっています。また、クラウドサービスの普及により海外出張時にも常時インターネットに接続している状況が求められるシーンも増えてきています。本記事では、海外出張者のためのインターネット接続の基礎知識について詳しく解説します。海外での高速で安定したインターネット接続を実現するためには、事前にモバイルデータプランやWi-Fiオプションを確認し、セキュリティ対策を万全にする必要があります。また、現地のインターネット事情や通信事業者の選択についても注意が必要です。
本記事では、代表的な接続方法からメリットとデメリット、具体的なアドバイスを提供します。
この記事でわかること
海外でのインターネット接続方法
皆さん、海外出張に行かれた際、どのようにインターネットに接続しているでしょうか。
レンタルWi-Fi、SIMカード、データローミングなど、様々な方法があります。また、良く出張に行かれる方は現地の事務所やホテルのWi-Fiを駆使されている方も多いかと思います。
[海外での主な接続方法]
・レンタルWi-Fi
・SIMカード
・データローミング
[コロナ前よりも求められるインターネット接続]
新型コロナウイルスの影響によって、企業におけるクラウドサービスの利用とDXが推進されてきました。その結果、コロナ禍を経て、以前よりも常時インターネットに接続している環境が高まっています。 海外出張時も例外なく、クラウドサービス利用のため、インターネット接続が求められます。
クラウドサービスの一例
環境の変化によって常時インターネットに接続していることが求められている今、データローミング、SIMカード、レンタルWi-Fi、それぞれの概要とメリット・デメリットを理解することで、より快適な海外出張を実現出来ます。
データローミングについて
データローミングの仕組み
データローミングとは現地の携帯電話会社の電波を利用して、モバイルデータ通信をおこなえるサービスになります。
メリット
[事前の準備が不要]
事前に機器の準備や製品を購入することなく、その場ですぐに利用できます。 * 契約している携帯電話会社によっては事前申し込みが必要です。
[日本のデータ通信が可能]
一部の国で使用制限がかけられているSNSアプリやブラウザなどが使用可能になります。
デメリット
[コストが高い]
レンタルWi-FiやSIMカードに比べ、費用が高い傾向にあり、データ容量に応じて請求されてしまう場合もあるので注意が必要です。
[パソコン利用に不向き]
スマートフォン以外のデバイスを使用する場合、テザリングの利用が必要です。
ここ最近では、格安スマホの普及で、様々なデータローミングプランが登場しており、オトクに利用できる場合もあります。海外へ行かれる前に一度データローミングプランを確認してみましょう。
SIMカードについて
SIMカードの仕組み
現地対応のSIMカードに入れ替えることで、海外でインターネットに接続することができます。現地もしくは日本で現地対応のSIMカードを購入する必要があります。
これまで日本のスマートフォンではSIMロックがスタンダードとなっていましたが、近年の法改正によりSIMフリーのスマートフォンとなり、海外渡航時にSIMカードを入れ替える方が増加しています。
現地対応のSIMカードは、予め決められた日数、容量内での使用(プリペイド式)となります。
メリット
[コストが安い]
データローミング、レンタルWi-Fiと比べて、コストを抑えることが出来ます。
[手軽に購入が可能]
現地の空港やコンビニなどでも購入でき、レンタルWi-Fiのように申込もありません。
デメリット
[複数台接続ができない]
SIMカードではスマホの利用となり、複数台接続、複数人利用はできません。
[パソコン利用に不向き]
スマートフォン以外のデバイスを使用する場合、テザリングの利用が必要です。
レンタルWi-Fiについて
レンタルWi-Fiの仕組み
日本で広く認知されているレンタルWi-Fi。海外でも利用可能なWi-Fiルーターを事前にレンタルし、現地へ持参します。
Wi-Fiルーターの種類は、複数の国で使用できるものや、ここ最近では一部の国で利用が制限されているアプリやブラウザを利用できるプランも登場しています。
メリット
[スマートフォン以外のデバイス利用]
データローミング、レンタルWi-Fiでデメリットとした、複数台接続、複数人接続も問題なく利用が可能です。
[利用設定がかんたん]
ネットワークの選択とパスワード入力のみで使用できるため、初めての方もかんたんに利用できます。
デメリット
[持ち運びに不便]
レンタルWi-Fiの機器をはじめ、充電器などが入ったポーチを持ち歩くので、荷物が増えてしまいます。また、レンタルWi-Fi用のモバイルバッテリーを持ち歩くなどをされている方も多いようです。
[貸出・返却が面倒]
貸出・返却にカウンターへ機器を持ち運ばなければいけません。なお、自宅発送サービスを行っている会社もあるので、手間を軽減することが出来ます。
まとめ
ここまで、海外出張時の代表的なインターネット接続方法をご案内してきましたが、利用シーンと利用するデバイスによって、ローミング、SIMカード、レンタルWi-Fiを使い分けることで、コストと手間を削減することが出来ます。
[シーン①] よく行く出張先などで、現地のWi-Fi環境を把握している場合 ➡ SIMカードの購入
[シーン②] 初めて渡航する場所でホテルのWi-Fi環境に不安がある、移動中もパソコンを利用する ➡ Wi-Fiをレンタル
データローミングではパソコンの使用はお勧めできませんが、現地に到着した際にメッセージアプリの確認をするなど限定的な利用が◯
SIMカードではスマホだけの利用において、どのシーンでもお勧めできますが、パソコン利用ではテザリングが必要になるため、△
レンタルWi-Fiでは通信面において、どのシーンでも◎
出張先や滞在日数、利用する場面などで通信手段を使い分けることで、海外出張がより快適になります。是非一度見直してみてはいかがでしょうか。
Smart BTM にWi-Fiレンタル機能を搭載
IACEトラベルが提供するクラウド出張手配システム Smart BTM
航空券やホテルなどをかんたんにオンライン予約ができるクラウド出張手配システムにWi-Fiレンタル機能が追加されました!
コロナ禍でDX化が進んだことにより、出張中でもインターネットを介したデジタルツールの操作が求められています。そんな、Wi-Fiルーターの需要が大幅に増えている状況にこたえるため、今回の機能追加を実施しました!
出張に関わる全ての方へお勧めするSmart BTM。是非、製品の詳細をご覧ください。
Travel Manager編集部
Travel Manager 編集部はIACEトラベルがリリースした「出張に関わる業務をまるっと一元管理」できるクラウド出張管理システム「Travel Manager(トラベルマネージャー)」の企画担当者が運営するメディアです。 出張に関わる全ての人に有益な情報を提供し、業務効率改善の一助になることを目指します。
Travel Manager編集部の記事は こちら
※本書の内容は、本書執筆時点(2023年6月6日)の内容に基づいています。