新幹線のチケット│払い戻し方法とキャンセルの注意点を解説

体調不良や急用、新幹線の運休などにより、新幹線のきっぷを払い戻したい場合もあるかと思います。そのようなとき、新幹線のきっぷを払い戻すことは可能なのでしょうか?

この記事では、新幹線のきっぷを払い戻す方法や払い戻す際の注意点について解説します。万が一の際に知っておくと助かる情報が満載です。新幹線をよく利用するという方は、ぜひチェックしてください。

イメージ画像

【新幹線のきっぷ】払い戻しの方法と条件

イメージ画像

正規運賃・料金で購入した新幹線のきっぷは、使用前かつ有効期間内であれば払い戻し可能です。ただし、払い戻し方法は購入先によって異なります。また、きっぷの種類で払い戻し条件や手数料も異なるため、注意が必要です。

ここでは、払い戻し方法や種類別の払い戻し条件、手数料について解説します。

払い戻しの方法

新幹線のきっぷを払い戻しは、基本的に駅の「みどりの窓口」で行います。ただし、旅行会社で購入したきっぷや一部のトクトクきっぷは、購入した店舗でのみ払い戻し可能です。

JR東日本「えきねっと」やJR西日本「e5489」などのインターネットサイト経由できっぷを購入した場合は、スマートフォンやパソコンで手続きが可能です。予約サイト上で、取り消し・払い戻し手続きを行いましょう。

ただし、きっぷをインターネットで予約し、駅で紙のきっぷとして受け取った場合は、インターネット上での払い戻し手続きはできません。その場合は、みどりの窓口で手続きをしてください。

返金は、購入方法に基づいて行われます。現金できっぷを購入したのであれば現金で、クレジットカードならクレジットカード会社を通して返金されるのが原則です。クレジット払いをした場合は、購入した店舗でしか払い戻しができないため注意しましょう。購入時に使用したカードを持っていくと、スムーズに処理してもらえます。

払い戻しの条件と手数料

きっぷの払い戻しには条件があり、手数料もかかります。きっぷの種類により、払い戻し期日や払い戻し手数料が異なることを理解しておきましょう。

きっぷの種類は、以下の3つです。

乗車券 指定席券 おトクなきっぷ
新幹線に乗車するためには、JR線に乗るための乗車券と、新幹線に乗るための特急券が必要です。そのほか、行きと帰りの列車がセットになった「往復タイプ」やきっぷが何枚かセットになった「回数券」などのおトクなきっぷも存在します。

きっぷの種類ごとの払い戻し条件やキャンセル料について、詳しく見ていきましょう。

乗車券

乗車券の払い戻しは、使用開始前、有効期間内であれば可能です。その際のキャンセル料は、片道乗車券であれば1枚あたり220円がかかります。往復乗車券・連続乗車券の場合は、2枚まとめて220円です。なお、定期券、自由席グリーン券などの場合も同様の取り扱いになります。

もしも途中まで乗車券を使用して払い戻しを希望する場合は、乗らない区間の営業キロが1券片100kmを超える場合に限り、有効期間内に申し出れば払い戻しが可能です。その場合は、「発売額-乗車区間の普通運賃-220円」として計算されます。

指定席券

各種指定席券には、以下の5つがあります。 立席特急券 指定席特急券 指定席グリーン 寝台券 指定席券 このうち、立席特急券は出発時刻まで手数料220円で払い戻し可能です。それ以外の4つに関しては、予約列車の出発日の2日前までならキャンセル料は340円/枚で、出発日の前日から出発時刻までの場合は、キャンセル料として30%がかかります(最低340円から)。

出発日2日前を切ってから指定席グリーン券と寝台券を払い戻す場合には、注意が必要です。どちらも基本的には新幹線・特急車両の設備を利用します。購入時の金額は、特急料金プラスグリーン料金(または寝台料金)ですが、払い戻し手数料がかかるのは、グリーン料金・寝台料金のみです。

合計額と内訳がきっぷの券面に記載されているため、あらかじめ確認しておけば手数料の計算に役立ちます。

おトクなきっぷ

フリーパスタイプや往復タイプなどの「おトクなきっぷ」では、商品によって払い戻しの扱いがそれぞれ異なります。詳しくは、窓口などで係員に確認するようにしましょう。

基本的に、おトクなきっぷも未使用で、有効期間開始日前または有効期間内に限り、発売場所で払い戻せます。ただし、指定席利用で指定列車の発車時刻を過ぎた場合は、払い戻せません。回数券の場合は、全券片が未使用の場合のみ払い戻せます。

国内出張や旅行で短距離移動の場合、飛行機より新幹線のほうが便利で速いことがあります。「新幹線移動だとどうなるんだろう?」という疑問をお持ちの方は、以下のリンクをご確認ください。

関連コラム:「新幹線に関する素朴な疑問にお答えします!

新幹線のキャンセルや払い戻しに関する注意点

イメージ画像

ここでは、新幹線のきっぷをキャンセルする場合や払い戻す際の注意点を紹介します。出張で新幹線を利用する際は、細かな注意点を事前に確認しておくと安心です。

主な注意点として、以下の4つが挙げられます。
乗車予定日以降の払い戻しはできない クレジットカード払いの場合は提示が必要 運休の場合は全額払い戻される 出張の際は領収書の必要性を確認する
それぞれ詳しく見ていきましょう。

指定席券は乗車日以降の払い戻しはできない

前述したように、指定席券の払い戻し期間は、遅くとも予定出発時刻までです。乗車日翌日の払い戻しはできないため、出張などの予定が変更になった場合は早めの対処を心がけるようにしましょう。

クレジットカード払いの場合は提示が必要

新幹線のきっぷをクレジットカード支払いで購入していた場合、窓口で払い戻しを受けるときにはクレジットカードの提示が必要です。払い戻しの際には、以下のものを持って購入者本人が窓口に行く必要があります。 購入されたきっぷ 購入時に使用したクレジットカード また、返金は購入方法に基づいて行われます。クレジットカードで購入した場合は、クレジットカード会社を通して口座へ返金されます。

そのほか、払い戻しのタイミングもクレジットカード会社によって異なる点も理解しておきましょう。新幹線のきっぷを現金で購入して払い戻しをした場合、その場で現金は戻ってきます。しかし、クレジットカードで購入湯していた場合、口座からいったんきっぷ代が引き落とされ、その後、払い戻し手数料を差し引いた額が戻る流れです。

払い戻しタイミングがカード会社の締め日をまたぐ場合などは、さらに払い戻しに時間がかかる恐れがあります。そのため、払い戻しが必要になった場合は、すみやかに処理を行うようにしましょう。

運休の場合は全額払い戻される

新幹線が運休した場合は、全額払い戻しの対象となります。運休が発生した日の翌日から起算して1年以内であれば、駅の窓口にて払い戻しが可能です。ただし、新幹線eチケットのような一部のきっぷは扱いが異なるため、注意しましょう。

そのほか、運休等により旅行を取り止める場合の扱いは、以下のようになっています。 旅行の途中で取り止める場合:乗らない区間の運賃は払い戻し対象 旅行途中で列車が運休となり、出発駅まで戻る場合:運賃の全額(途中下車している場合は、途中下車駅から券面の着駅までの運賃)が払い戻し対象 所持している指定席の列車が運休となった場合:他の列車への変更が可能 これらの払い戻しについても、同上で、運休発生日の翌日から起算して1年以内であれば可能です。

出張の際は領収書の必要性を確認する

出張で新幹線を利用する場合は、領収書の必要性を会社に確認するようにしましょう。

従業員が業務で支払った交通費等の費用を会社が経費とするためには、原則として利用した証拠となる書類が必要です。領収書も、証拠となる書類の一つとされます。

一方で、租税法では「支払額が3万円未満の場合」や「支払額が3万円以上でも、やむを得ない理由がある場合など」について、そのことを帳簿に記載していた場合は領収書の保存が求められていません。そのため、営業活動などで発生する少額の電車賃に関しては、交通費の精算時に領収書の提出を社内規定で不要としている会社も多くあります。

新幹線代は3万円を超える場合が少なくありません。そのため、出張時には領収書不要だと習慣的に考えるのではなく、正しい知識を身につけた上で3万円以下の場合の対処法についても出張時に確認しておくようにしましょう。

参考:国税庁「No.6496 仕入税額控除をするための帳簿及び請求書等の保存

新幹線の領収書の発行方法

イメージ画像

では、新幹線の領収書が必要になった場合、領収社はどうやって発行すればいいのでしょうか。

領収書は、原則きっぷを購入した際に発行してもらいます。また、乗車券の払い戻しは原則として後日不可ですが、領収書の発行は乗車日以降でも可能です。以下では、「窓口で発行する場合」「インターネット購入した場合」「受け取りを忘れた場合」の3つのケース別に、詳しく見ていきましょう。

窓口で発行する

「みどりの窓口」などの駅の窓口で新幹線のきっぷを購入する場合は、係員に領収書の発行を依頼するだけです。自動券売機できっぷを購入する場合は、購入時に「領収書発行ボタン」を押すだけで、領収書が発行されます。

Webサイト上のデータを保存する

インターネットできっぷを購入した場合は、Webサイト上のデータを保存または印刷するようにしましょう。ただし、データ表示期間が限られている場合もあるため、注意しましょう。

また、インターネットで予約をした上で、券売機できっぷを買う(もしくは窓口で発券してもらう)パターンもあります。券売機の「領収書発行ボタン」を押せば(もしくは係員に発行を依頼すれば)、領収書を発行可能です。

なお、新幹線の運営会社や発券システムによって領収書の発券システムは異なります。事前に予約サイトで領収書発行方法を確認するのがおすすめです。

受け取りを忘れた場合は後日発行する

領収書をもらい忘れた場合は、乗車前・乗車後にかかわらず後日窓口にきっぷを提示することで領収書を受け取れます。そのほか、乗車券を購入したことがわかるクレジットカードの明細があれば受け取れるケースもあるため、窓口に確認してみるといいでしょう。

ただし、きっぷがすでに回収済みの場合は発行できません。領収書を紛失してしまった場合は、再発行不可です。受け取った領収書は紛失する前に提出するか、なくさないように大切に保管しておきましょう。

まとめ

イメージ画像

正規運賃・料金で購入した新幹線のきっぷは、使用前で有効期間内であれば払い戻しが可能です。払い戻す場合は、基本的にきっぷを購入した場所で手続きするようにしましょう。

きっぷを払い戻すためには、それぞれ条件があり、手数料もかかります。そのほか、「指定席券は乗車日以降の払い戻しができない」「新幹線が運休の場合は全額が払い戻される」といった点には、注意が必要です。出張などで新幹線を利用する機会の多い方は、詳細をしっかり把握しておきましょう。

やむを得ず払い戻しが必要な場合には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

お問い合わせ

ページトップ