【飛行機を愛する元マイレージ修行僧直伝!】
飛行機の座席指定のコツ!

飛行機の予約をする際、皆さんはどの座席を選びますか?手配をしている中で圧倒的に多くご依頼をいただくのは通路側です。通路側はトイレに行きやすい、 すぐに荷物が取り出せる等、様々なメリットがあり人気が高いのも納得です。 窓側を選ぶ方は、景色を見たい、寄りかかって眠りたい等の要望がございます。このコラムでは機材別の座席配列、揺れにくい座席、静かな座席等の豆知識をご紹介します。今後の座席選びのご参考にご一読ください。

IACEトラベル 世界各国の最新情報 はこちら

目次
  1. 2種類に区分される旅客機のサイズ
  2. 揺れの少ない機材
  3. 揺れにくい座席
  4. 静かな座席
  5. まとめ

1. 2種類に区分される旅客機のサイズ

旅客機は大きく分けてナローボディ機、ワイドボディ機の2種類に分類されています。ナローボディ機の機内は中央に通路が1本あるのが特徴で代表的な機材は、ボーイングB737シリーズ、エアバスA320シリーズと近距離路線に使用されています(国内線では羽田→秋田等)。一方、ワイドボディ機は通路が2本あり代表的な機材は、B777,787シリーズ、A380,350シリーズで長距離路線や搭乗率の高い路線で使用されております。(国内線では羽田→伊丹・福岡・千歳・那覇等)。直訳すると「ナロー=狭い」「ワイド=広い」となります。ニューヨークラガーディア空港では騒音問題と環境保護の点から、一部の例外を除きワイドボディ機の乗り入れは行っておりません。

2. 揺れの少ない機材

旅客機には気象レーダーが搭載されております。飛行中も常に作動しており数百キロ先の積乱雲の状況も感知しています。パイロットは気象レーダーのデータを元に可能な限り揺れの少ない場所を選んで飛行しますが、離着陸時のように高度の低いところを飛行する場合はどうしても揺れの多い雲の中を飛行する必要があります。その時の気象条件にもよりますが、私が搭乗した中で揺れが少ないと感じた機材ベスト3を独断と偏見で発表します!!

3位 B777型機 
国内線や国際線長距離路線にも使用する機材です。スポーツカーのようなゴツゴツとした揺れの印象がありますが、気流の悪いところも一気に突き抜けていく感じがします。

2位 B747型機
既に日本国内では退役しておりますが、飛行機の代名詞といっても過言ではない非常に美しいフォルムの機材です。(通称ジャンボ)大きな機体ですが空のクルーザーと呼ばれていただけあり、悪天候時でも安定しており巨大な翼で揺れを吸収している感じがしました。

1位 A380型機
世界最大のALL2階建て旅客機です。人工的に揺れを予測・吸収している感じがしました。通常離陸前に仮眠をしていても必ず離陸の音・重力・揺れで目が覚めるのですが、機内食を提供されるまで飛んでいる事に気が付かなかった事があります。それだけ静かで揺れが少ない機材なのです。主翼の面積は845平方メートルあり左右にバスケットコートが1面ずつ取れる程の大きさです。個人的な見解となりますが、ナローボディ機は機体が小さい分、風の影響を受けやすい。ワイドボディ機は機体が大きく翼が長い分、揺れを吸収しているのではないかと思います。

3. 揺れにくい座席

揺れが大きい座席は【 後方 】です。飛行機の後方には、垂直尾翼があります(航空会社のロゴが書いてあるところ)。垂直尾翼には飛行機の機首が左右に振れても元に戻ろうとする働きがあります。垂直尾翼により飛行機は突風を受けても常に安定して飛行することができます。その影響で後方座席の方が体勢を整える動きが常にあるので振動が多くなります。
揺れにくい場所は【 主翼に近い中央 】です。主翼は飛行機の重心です。重心がある場所は揺れにくく重心より遠くなればなるほど揺れが強くなります。

4. 静かな座席

飛行機のエンジンは主翼下にあります。B777型機のエンジンの直径は3.25mです。これはナローボディのB737の胴体の太さに匹敵します。B777にはこのエンジンが2機ついています。1つのエンジンのパワーは馬力に換算すると約11万!!離陸時には1分間に200万立方フィート(25mプール約118杯分)の空気を吸い込みます。(参考までに・・・日産GTR 570馬力、軽自動車64馬力、鉄腕アトム 10万馬力。)

一昔前よりも騒音低減対策が講じられているものの、この巨大かつ最強のエンジン音は爆音です。音は後方に流れますので、後方席は当然騒音が大きくなります。一方でエンジンよりも前方の席は後方席よりも静かです。個人的な感覚ですが、前方席で聞えるエンジン音はブーーーーン。後方席ではゴォォォォーー!前方にファーストクラスやビジネスクラス等の上位クラスがあるのも納得です。前方は静かで、搭乗、降機時も優先的でお勧めです。前方席のデメリットはマイレージ上級会員様用の枠が多く一般のお客様は確保しづらい点です。前方席をご希望の場合はお見積時にご連絡をお願いします。運賃差額により再前方のエコノミークラスで手配ができる可能性があります。

5. まとめ

揺れの多いタイミングは離着陸時の上昇中、降下中です。飛行機が苦手な方は揺れるタイミングを事前に心得ておくと少し気分が楽になるでしょう。離着陸時はフラップ(高揚力装置)やタイヤが出ており風の抵抗が増え必ず大きな音や揺れが生じますが機体への影響は全くありません。

特に沖縄那覇空港をご利用の際は以下の点を把握されておくことをお勧めします!!風の向きにもよりますが那覇空港から北に向かって離陸する際、嘉手納飛行場の進入コースと交差します。その影響で那覇空港を離陸した飛行機は高度約1,000フィート(約300m)になると突然エンジンの出力を絞り、上昇を中止し、少しの間低空飛行になります。この事を知らないと、『えっ!?急にエンジンの音が小さくなった!!緊急事態!?』と思うかもしれません。事前に知ることによって余裕ができ低空飛行ならではの綺麗な海や街並みを堪能することができます。

日本は、世界的に見ても国内線でワイドボディ機を使用している珍しい国です。アメリカではニューヨーク⇔ロサンゼルス、シカゴ等の主要路線でもナローボディ機を使用しております。最近は新型コロナウィルスの影響もあり機材が小型化されておりますが、まだまだワイドボディ機が活躍しております。

機材選びでお困りの事がありましたら、是非IACEトラベルまでお問合せくださいませ!

出張予約クラウド SMART BTM

IACEトラベルの情報配信ツール
1. 週1回配信 メールマガジン
IACEトラベルではご出張や海外渡航に関する情報をメールで配信しています。こちらの記事のような最新の渡航関連情報はもちろん、各週に新たに発表された世界各国の入国制限や自然災害、テロ等の事件に関する情報も配信しています。また、IACEトラベルが開催している無料ウェビナーの告知もしておりますので、是非ご登録くださいませ。

週1配信 メールマガジンご登録はこちら


2. 毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信 耳だけ海外
毎朝の身支度の時間、通勤中などの手と目は話せない時間に「耳だけ」で最新の海外渡航情報を確認できる「耳だけ海外」。IACEトラベルの公式Youtubeチャンネルから毎週火曜日・木曜日にご拝聴いただけます。耳だけで最新情報を確認されたい方、是非チャンネル登録をお願い致します。

毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信
耳だけ海外ご登録はこちら


3. IACEトラベル公式Twitter
IACEトラベルの公式ツイッターでは、注目ニュースをつぶやいています。海外渡航に関する情報はもちろん、航空会社関連のニュースや日本国内移動に関わる最新情報を配信しています。気軽に情報を確認されたい方は是非フォローをお願い致します。

IACEトラベル公式Twitterフォローはこちら



※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

  • メルマガ
  • facebook
  • X
  • インスタグラム
  • YouTube

関連するコラム