ビザとは異なる「電子渡航認証システム」とは?

海外旅行(短期滞在)に行くときに観光ビザ取得の免除を実施している国であっても欠かせず申請しなければならない「電子渡航認証システム」の制度はご存じでしょうか。今回はアメリカの渡航認証システムESTAについてご案内したいと思います。

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目次
  1. 電子渡航認証システム「ESTA」とは
  2. ESTAについて
  3. 申請方法
  4. まとめ

1. 電子渡航認証システム「ESTA」とは

日本を含む短期滞在ビザ免除対象国の国民が米国に渡航しようとする場合、事前にインターネットを通じて、渡航者の身分事項等に関する情報を米国当局に通報することにより、査証免除で渡航できるか否かチェックを受ける自動システムのことです。

2. ESTAについて

・ESTAの取得期限
遅くとも米国へ出発する72時間前までにはESTA渡航認証を取得することが推奨されています。ESTAを取得していない場合は、航空機への搭乗が原則的に不可能になるのでご注意ください。そのため申請時間には十分に余裕をもって申請手続きを行うようにしましょう。

・取得したESTAの有効期間
取得から2年間有効で、取得した時点で旅券の有効期限が2年未満の場合は旅券の有効期限までとなります。ESTA有効期間中に旅券の氏名変更をした、新しい旅券を取得した場合はESTAの再取得となり、日程や訪問地などの変更についてはESTAのアップデート(更新)となります。毎回渡航前には有効期限や登録内容の確認をしましょう。

3. 申請方法

ESTAオンライン申請サイト(https://esta.cbp.dhs.gov/esta/)にアクセスし、申請します。
代理申請可能で日本語表示も選択可能ですが、入力は英語で行う必要があります。

・ESTAの申請料金
申請には、14US$(処理料金4US$+認証料金10US$)です。クレジットカード(VISA、Master、AMEX、JCB、Diners、Discover)での支払いとなります。認証が拒否された場合、処理料金4US$のみ請求され、拒否された場合は、大使館や領事館でビザの発給を受ける必要があるので最終入力誤りがないか確認が必要です。

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ESTAと検索すると上位に出てきたサイトにアクセスして、公式サイトだと思って申請手続きをしたところ高額な申請手数料を請求してくる悪質なサイトもあるそうです。トラブルに巻き込まれることがないよう当社でもESTA代行手続きを行っておりますのでご依頼の場合はお問合せ下さい。質問書およびクレジットカード詳細をご記入の上、弊社にて代行手続き可能です。

4. まとめ

電子渡航認証システムはカナダ(ETA)、オーストラリア(ETA)でも既に施行されている制度です。今後EU諸国や韓国でも同様の電子渡航認証システムが導入予定となっています。つまりこれまでは思い立った時に気軽にできていた海外旅行が、これからは電子渡航認証がないとできなくなる国が増えてくる可能性が出てきました。
現在は新型コロナウイルス感染拡大防止の影響でビザ免除措置が停止の国が多い状況です。新型コロナウイルスの感染が収まって、再び海外旅行が可能になった場合、入国までのプロセスが大きく変わっていることが予想されるでしょう。

※情報は流動的なため、新型コロナウイルスの影響により、各国で査証要否の変更、入国制限等の措置が取られています。渡航前は各国大使館、外務省海外安全情報、渡航関連ニュース等で最新情報の確認をお願いいたします。
※有効なビザは米国への入国を保証するものではないのと同様に、認証済みのESTAもまた米国への入国を保証するものではございません。

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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

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