出張や旅行への事前準備の大切さ
新型コロナウイルスの発生により、感染症に対する様々な予防策が増えたことは周知の事実ですが、実際に出張や旅行をする際にマスク以外にどのような事前準備が必要かどうか悩まれる方は多いのではないでしょうか。今回は、そんな悩みを少しでも緩和出来るよう、いくつかの事前準備について昨今の状況と共にご説明させて頂きます。
1. PCR検査は簡単に受けられる？
PCR検査と毎日耳にしますが、PCR検査と言っても検査が必要な場面も違えば、検査方法も様々です。濃厚接触者の疑いがある場合、海外から日本帰国時に受ける場合などは基本的にPCR検査を受けることになりますが、日常の中で受けたい時に受けるにはどのようにすれば良いのでしょうか。保健所や民間の医療機関に連絡して相談ということも可能ではありますが、症状も出ておらず念のために確認ということもあるかと思います。企業の方であれば出張や客先訪問の際に必要ということもあるでしょう。そのような時に便利なものがPCR検査キットを利用した検査方法です。基本的には唾液採取して発送するだけで、キット到着から最短で数時間後には検査結果が判明します。そのキットの価格もピンキリで注意すべき点もあります。
・安いには安い理由がある
→検査結果が「陽性の可能性が高い（高リスク）」「陰性の可能性が高い（低リスク）」というような結果通知になるというキットは、医師が最終的に検査結果を診断していないものです。その為「陽性の可能性が高い（高リスク）」という結果でも保健所などでは対応してもらえず、再度PCR検査が必要となります。
・購入～検査結果判明までの時間
→いざ検査をしようとした時に手元にキットが無ければ、購入から手元に届くまでに早ければ翌日というように時間が掛かります。そこから唾液採取をして返送となりますが、キットによっては返送時も速達が出来ずに到着まで数日要することになります。追加料金でも速達対応が出来るものもあるので、購入時はその点も確認しておきましょう。
上記のような注意点を踏まえて、症状が出始めてから、あるいは濃厚接触の疑いが出てから準備するのではなく、事前準備としてキットを一つでも持っているのか、情報収集をしておくかで安心につながります。
2. 海外渡航時は普段のマスクではNGということも…??!
今では普段の生活でも季節や場所を問わずマスク着用は当たり前になりましたが、巷では様々な種類のマスクが出回っており、この記事をご覧になられている方もそれぞれ違った生地のマスクを着用されているかと思います。そんな当たり前になったマスクですが、日本国内の移動であればどのような生地のマスクであろうと
移動制限は特に掛からないですし、今後もそこに規制が入るということは無さそうなので、日本国内の出張や旅行であれば普段のマスクを事前準備しておけば問題はありません。しかし海外渡航に目を向けると、そうはいきません。
ドイツ発着のフライトでは限られた規格のマスクだけが認められており、その規格に準じたマスクを着用していなければ搭乗が許可されません。基本的に布やウレタンマスクは許可されておりません。フィリピンの航空会社では、マスクだけではなくフェイスガード着用も義務付けられております。（※こちらはあくまでも一例であり、条件も度々変更されます。）
予約時には特に制限など無かったのに、搭乗時には制限が追加されているということは今ではよくある話です。マスク一つだけでもこれだけ注意しなければいけない状況が今はありますので、事前準備は怠らずにしたいですね。
3. 海外渡航にはワクチン接種は必須？
日本ではまだ受ける事が出来ていない方が多い新型コロナウイルスに対するワクチンですが、今後の海外渡航時にワクチン接種をしていることは前提になってくるかもしれません。レジャー旅行に対しては少なくともワクチン接種は前提になってくるでしょう。ビジネス渡航ではワクチン接種を受けていることで隔離免除なども一つ条件になるのではないでしょうか。一部の国と国の間の往来ではワクチン接種していることが条件ということで既に始まっており、航空会社に関してもお客様情報登録の中にワクチン接種有無の登録をする取り組みなども始まってきております。日本でのワクチン接種は任意なので受ける予定の無い方もおられるでしょうし、15歳以下は接種予定無しとなっているので、受けていない人はどのような対応になるのか現時点で不明点も多々あります。
今後今までのように海外レジャー旅行を自由に出来るようになるまでは、上記のような段階を踏まえてからになるでしょうから、海外レジャー旅行が再開されればすぐにでも行きたいという方は、事前にワクチン接種を受けておいた方が良いかもしれません。
4.まとめ
このように移動するだけでも様々な確認や事前準備が必要であるかを分かって頂けるかと思います。出張であればそこに現地でのスケジュールなども加わってくるので、出来れば移動は最小限のストレスで終えたいのではないでしょうか。今は何でもネットで調べればわかる時代と言われますが、これだけ情報が細かくアップデートされる状況ではネット（ご自身）だけではカバーしきれない部分も多々あるかと思うので、是非我々旅行会社を頼っていただけると幸いです。
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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。
