航空機内で、感染の確率が高いのか?

新型コロナウイルスが依然として流行する中で、「飛行機は安全なのか?」という疑問は、飛行機を利用される方であれば、誰もが考えていることかと思います。確固たる証拠は少ないものの、各航空会社の対策もあって、機内でコロナウイルスに感染するリスクは比較的低いとされています。今回は航空会社の対策を紹介します。

渡航関連最新情報の配信希望はこちら

目次
  1. 今ではマスクの着用は必須!きれいな空気で快適な空旅!安全で安心な感染対策
  2. ソーシャルディスタンス
  3. 衛生管理
  4. ANA・JALの対策
  5. まとめ

1. 今ではマスクの着用は必須!きれいな空気で快適な空旅!安全で安心な感染対策

国内の航空会社は、例外なく乗客のマスクの着用が必須となっています。マスクを着用しない乗客は搭乗を拒否される可能性もありますので、必ず着用しましょう。また、例外もありますが、高性能なフィルターを使って、上空のきれいな空気を大量に取りこみ換気をするシステムを導入し、感染リスクを最小限に抑える対策をとっている機材もあります。ANAでは、病院の手術室の空調整備にも利用される高性能フィルターを全機材に搭載しており、約3分で機内の空気がすべて入れ替わる仕組みになっているようです。
またIATA(国際航空運送協会)は機内感染の可能性が少ないという科学的見地を発表しており、降機後にCOVID-19が確認された1,100人の乗客(2020年1月から3月の期間中)の接触追跡の結果、同じ飛行機に搭乗した10万人を超える乗客の間で二次感染は見られなかったそうです。これは乗客が全員同じ方向を向いて着席する飛行機の特徴も関係していると考えられています。

2. ソーシャルディスタンス

飛沫感染対策で、有効だと言われているソーシャルディスタンス。チェックインカウンターや飛行機に搭乗する際は、混雑しないよう前の人との距離を十分にとるためのフットプリントが設置されており、航空会社のラウンジや空港内の店舗では隣の席と距離をあける対策がされています。機内の座席でも同様の対策がとられており、ソーシャルディスタンスをとるように最大限の対策が講じられています。

3. 衛生管理

機内やラウンジともに、食事・飲物のサービス時等に手袋を着用し、除菌液・消毒液、チェックインカウンターにはビニールカーテンを設置する空港もあります。さまざまな場面で定期的に消毒・除菌による衛生管理を行っています。

4. ANA・JALの対策

●全日空(ANA)

空港内のカウンターでは係員全員がマスク(一部フェイスシールドやゴーグル等)を着用し、手指の消毒の徹底、ビニールカーテンの設置により感染対策を徹底しています。ラウンジでも同様の対策を行っているほか、飲食物を個包装で提供し、一部のサービスを制限および休止、飛沫防止のため座席間にパーテーションを設置しています。

搭乗の際も、係員はマスク(一部フェイスシールドやゴーグル等)を着用しています。搭乗のためにバスを使用する際は換気や人数制限を設ける等の対策がなされています。さらに搭乗時の機内・通路における接触感染および3密を避けるため、搭乗方法を変更し、後方窓側の方から案内されるようになりました。

機内では希望する人にアルコールシートが無償提供されるほか、テーブル、肘掛け、座席テレビ画面やコントローラー等の座席周り、トイレのドアノブ等、お客様の手が触れる部分は定期的な消毒作業が行われています。加えて、1日に多くの人が利用する国内線の機材については、持続性の高いウイルス除去剤を使用して定期的に消毒を実施しているようです。国際線の機内での楽しみの1つにされている方も多い機内食については、可能な限り蓋・カバーをして提供されるようになりました。また機内に設置されているトイレですが、手を使わずに肘や手首でトイレから出ることができるドアハンドルとロックが設置され、接触感染予防が徹底されています。


●日本航空(JAL)

日本航空(JAL)も全日空(ANA)と同様に、空港内のカウンターでは係員全員がマスク(一部フェイスシールドやゴーグル等)を着用し、手指の消毒の徹底、ビニールカーテンの設置により感染対策を徹底しています。フットプリントによるソーシャルディスタンス確保のための対策も講じられています。ラウンジも同様です。

搭乗の際も、係員はマスク(一部フェイスシールドやゴーグル等)を着用しており、機内に案内する人数制限対策も全日空(ANA)と同様に徹底しています。

さらに日本航空(JAL)は2021年4月より航空機客室内の座席や収納棚、壁面など乗客が直接手を触れる箇所に抗ウイルス・抗菌コーティングを開始し、SIAA(抗菌製品技術協議会)基準にも適合しているようです。機内での感染予防策は全日空(ANA)と同様のものが実施されています。


出張予約クラウド SMART BTM

5. まとめ

今回は日系航空会社の対策をもとに感染対策を紹介しましたが、外資系航空会社も同様に、安心の空の旅を提供するために多くの感染対策を行っています。時間帯や運賃だけでなく、感染予防対策に関する最新情報の確認も、アフターコロナの海外渡航では当たり前になるのかもしれません。最新情報は各航空会社のホームページにて公開されておりますので、ご確認くださいませ。

IACEトラベルの情報配信ツール
1. 週1回配信 メールマガジン
IACEトラベルではご出張や海外渡航に関する情報をメールで配信しています。こちらの記事のような最新の渡航関連情報はもちろん、各週に新たに発表された世界各国の入国制限や自然災害、テロ等の事件に関する情報も配信しています。また、IACEトラベルが開催している無料ウェビナーの告知もしておりますので、是非ご登録くださいませ。

週1配信 メールマガジンご登録はこちら


2. 毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信 耳だけ海外
毎朝の身支度の時間、通勤中などの手と目は話せない時間に「耳だけ」で最新の海外渡航情報を確認できる「耳だけ海外」。IACEトラベルの公式Youtubeチャンネルから毎週火曜日・木曜日にご拝聴いただけます。耳だけで最新情報を確認されたい方、是非チャンネル登録をお願い致します。

毎週火曜日・木曜日の朝5時30分配信
耳だけ海外ご登録はこちら


3. IACEトラベル公式Twitter
IACEトラベルの公式ツイッターでは、注目ニュースをつぶやいています。海外渡航に関する情報はもちろん、航空会社関連のニュースや日本国内移動に関わる最新情報を配信しています。気軽に情報を確認されたい方は是非フォローをお願い致します。

IACEトラベル公式Twitterフォローはこちら



※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

  • メルマガ
  • facebook
  • X
  • インスタグラム
  • YouTube

関連するコラム