意外と知らない!? 北海道の都市間の距離
北海道生まれで過ごした私は本州の知人に、よくお勧めの観光地や食べ物のことを相談されます。
その中で耳にするのが、「2泊3日で新千歳空港発着、札幌でおいしい食べ物を食べて、テレビでも話題になった旭山動物園に訪れ、有名な函館山の夜景をみてみたい!」といった希望を話してくる方がいます。現地の距離感を知っている私からすると、その旅行はほぼ移動時間で終わってしまって、もったいないな・・と思ってしまいます。 「北海道は、でっかいどう」とはよく言いますが、その距離感は馴染みがなければイメージしづらいものでしょう。私も本州に来るまで20年以上過ごしておりましたが、未だに訪れていない場所がほとんどになります。常に国内旅行ランキング上位に位置している北海道ですが、その魅力と都市間の距離間を確認していきますので、これから訪れる際の参考にして頂ければ幸いです。
新千歳空港から札幌
まず初めに起点となる新千歳空港ですが、そこから札幌駅まで約45kmあります。羽田空港から東京駅までが約20kmのためこの時点で倍以上の距離がありますね。移動時間は札幌駅までは直通で40分、羽田空港から東京駅までは乗り継ぎを含めて30分程なので、体感では大きく変わりがないように思えますが実際に距離換算をしてみるとその違いがよくわかります。
札幌から旭川、函館
冒頭で記載したスケジュールを例に確認してみましょう。
旭山動物園のある旭川市は北海道の中央に位置しており、札幌から140km。車でも約2時間の道のりになります。さらに北海道の南西に位置している函館山がある海鮮や塩ラーメンで有名な函館市へは、札幌から約309kmにもなり、東京からの距離で考えると名古屋手前までの移動になります。本州では新幹線があることを考えると2泊3日でも問題なさそうですが、実際北海道には新幹線がなく、車では4時間半、鉄道でも4時間かかり移動だけでかなり労力を使ってしまいますね。
このように東京から旭川着の札幌経由、函館発であれば無理やりスケジュールを組むことはできますが距離にすると450kmにもなりあまりお勧めはできません。あくまでも記載している時間は休憩なしで高速道路を利用した場合のものになりますので、途中の休憩・そこでしか食べることのできない、道の駅での食事の時間も考慮し冬は雪が積もり冬道を初めて運転する方はスピードも落ち、運転の集中力も増すためさらに疲労がたまり時間が限られてしまいます。
北海道の魅力である広大な大自然やおいしい食べ物、その他観光地を満喫するには急いで数か所を周るより、ある程度都市を絞って(札幌+函館や札幌+旭川など)訪問し有意義な時間を過ごすようにお勧めさせて頂きます。
その他の都市
参考までに他有名都市の場合も紹介させていただきます。
世界自然遺産に登録されている知床は札幌から420km。車では6時間半ほど、
北海道北部の稚内市は宗谷岬があり、札幌からは334km。車で5時間の距離になります。
もちろん地方都市にも空港はありますが本数が少ないためスケジュールを組みづらいという問題も新たに発生してしまいますね。
まとめ
実際に行かれたことのある方は思った以上に移動による疲れが旅行の弊害となってしまった・・という経験をされた方は多いのではないでしょうか。私のお勧めとしては一週間ほどお休みを取ってのんびりと周遊するのがいいですね。少しでも今後北海道へ旅行を検討されている方への参考になれば幸いです。
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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。