ホテル選びのポイント

宿泊をともなう旅行、出張の際、どのようにホテルを選んでいるでしょうか。2020年1月の調査によると、日本全国の宿泊施設数は51,987施設、部屋数にすると1,625,219室。最近はビジネス利用の増加もあり、ビジネスホテルは1年で7.6%増加、また高級志向の影響でリゾートホテルも4.5%増加しています。この膨大な施設の中から最適なホテルを選ぶのは労力と時間を伴います。今回は、旅行会社の手配担当としてお伝えしたい「ホテル選びのコツ・ポイント」をご紹介します。

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目次
  1. 料金
  2. 立地・利便性
  3. チェックイン時間
  4. 部屋タイプ
  5. 無料サービスの内容
  6. まとめ

1. ポイント①料金

ホテルのサービスは宿泊料金に比例するというのは誰もが承知していることかと思いますが、この「高い・低い」の境界線はどこでしょうか。何円から「高いホテル」に分類されるのか把握できている方は少ないのではないでしょうか。例えば出張先として多くご依頼をいただく東京、名古屋、大阪。こちらの3都市のビジネスホテルの相場を比較してみましょう。東京は7,000円~12,000円、名古屋は5,000円~9,000円、大阪は5,000円~9,000円が相場です。あくまでもおおよその料金であり、ピーク時の予約になるといずれの都市でも割高になりますが、こちらの料金を大幅に上回る宿泊費は「高いホテル」の可能性があると考えましょう。弊社の法人のお客様から「出張の宿泊経費の上限がある」とお伺いすることがありますが、このような都市別の相場があることを踏まえると、一律の上限を設けることが経費調整に適していないとも言えます。検討しているホテルが高いのか安いのか悩んだ時は、旅行会社に相談し、いくつか比較候補を提示してもらうことも手段の1つです。

2.ポイント② 立地・利便性

ホテル外観や内装、サービスは素敵であっても、利便性が悪いと満足度は下がってしまいます。あらかじめホテルからの移動手段や、最寄り駅からの移動距離、周辺のお店なども確認しておくと便利です。さらに飛行機を利用する出張の際は無料シャトルバスの利用可否も確認してみましょう。

3.ポイント③ チェックイン時間

多くのホテルでは、18時までのチェックインをひとつの目安としています。ホテルによりますが、予約日のある時間を過ぎた場合は自動キャンセル扱いとなる場合もあります。過ぎてしまうことが明らかな時は事前に連絡しておきましょう。また万が一の場合も考えられますので、ホテルの連絡先を把握しておくと安心です。最近は無人ホテルや24時間チェックイン対応のホテルも多々あります。現地到着時間からより最適なホテルを検討することもいい方法の1つです。

4.ポイント④ 部屋タイプ

おもに「シングル」「ツイン」「ダブル」「トリプル」という部屋タイプがあります。これらは「ベッドの数」ではなく「一部屋あたりの宿泊人数」を意味します。ここが重要です。いまだに多くの日本人にとって「ベッドはひとり一台」が暗黙のルールのようになっていますが、海外では「ツイン=ベッド2台」、「トリプル=ベッド3台」ではないのです。ベッド台数に関しては思っていた台数と違っていたというトラブルに繋がりやすいので、注意しましょう。 「ツイン」とは基本的に「ベッドが2台ある部屋に2人で宿泊すること」を指します。ただし、海外で確実に「ベッドが2台ある部屋」を予約したい場合は「ツインルーム」だけでは意味があいまいです。「Twin-bedded Room/Room with twin beds(ツインベッド仕様の部屋)」などとリクエストするのがよいでしょう。さらにダメ押しで、チェックイン時に「ベッドが2台ある部屋」をリクエストしていることを伝えましょう。 「トリプル」とは、おもに「ツインルームまたはダブルルームに3人で宿泊すること」を指します。この場合「クイーンサイズベッド2台、もしくはキングサイズベッド1台」というのが一般的です。 どうしてもベッドを追加したい場合は、エキストラベッドをリクエストする方法もありますが、有料になることも多いので注意しましょう。

5.ポイント⑤ 無料サービスの内容

■無料Wifiの有無
現在ほとんどのホテルではWi-Fiなどのネット環境が整備され、かつ無料で利用できるところが多くなっています。とくに出張で宿泊する場合、「Wi-Fi無料」「全室Wi-Fi接続対応」というのは重要になるでしょう。部屋に入ったら先ず、Wi-Fiが接続できるかどうか確認しましょう。ただし、セキュリティ面が心配な場合は個人のポケットWi-Fiの利用をおすすめします。

■アメニティ
とくに歯ブラシに関して、日本のほとんどのホテルでは無料で備え付けられています。ただし、海外(とくに欧米諸国)では衛生に配慮し、歯ブラシやヒゲそりをバスアメニティから外すケースが主流なようです。海外旅行の際は、マイ歯ブラシ持参がおすすめです。今後は「衛生管理の徹底」にともない、国内外のホテルに関わらずバスアメニティがさらに減少するかもしれません。
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6. まとめ

「新しい旅行の常識(Travel in the New Normal)」 新型コロナウイルス収束後、旅行のあり方は大きく変化するといわれています。2021年1月、1000人の国内旅行を検討する人に行った調査によると、ホテル選びの際に重視するポイントとして「消毒やマスク着用などの衛生管理が徹底されていること」が最も多い回答でした。さらに「個室で食事ができること」も同様に重要するポイントとして回答する人が多い結果となりました。実際、大手宿泊施設の公式ページを参照した際も、衛生的な滞在のためにどのような工夫をしているかの説明が目立つようになりました。 今回のコラムのポイントは勿論、新しい時代にあわせた基準もあわせて最適なホテルを見つけてください!

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※本書の内容は、本書執筆時点(2022年11月1日)の内容に基づいています。

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